土曜日, 10月 29, 2005

テクニカルコンサルタント?

さて、このブログの題名にもなっている「コンサルタント」という言葉ですが、これは日本で言う「コンサルティング業務を行う人」という意味ではありません。逆に言えば日本のSE(System Engineer)を英語にすると「コンサルタント(Technical) Consultant」になります。もちろん、日本で言うコンサルティングをしている人もコンサルタントです。Engineer、というと機械工作の職業をイメージされるようですね。まぁ、日本でもSEは作業服を来て油にまみれてなにやらわけの分からない「サーバー」という機械をいじくる人達、と思われているのかもしれませんが・・・

SEがコンサルタント、というよりは、アメリカには(というより日本以外には)SEという職業は無いように思います。プログラマー、アーキテクト、データベースマネージャー、プロジェクトマネージャー、日本ではこれらはそれぞれがSEの「役割」の名前ですが、少なくともアメリカでは立派に「職業」の名前です。

日本のSEは得意分野はあれども、全てができる事が条件、プロジェクトの度に誰かがどれかの役割を担います(理想的には、ですが)。逆に言えばSEは全員スーパーマンなわけです。アメリカにはこういったスーパーマンの職業はありません。まぁ一番近いのはプロジェクトマネージャー、なのかもしれませんが、「お客様の問題を仕様に落とし、それを解決するシステムを構築する」という仕事、あるいはそれにかかわる職業全てを包含する名前をSEと定義するならば、それの英語訳は「コンサルタント」だろう、というわけです。

普通、駐在員は部長(Vice President)、課長(Director)なので、タイトルに事欠かないのですが、私の場合名刺に書くタイトルはどうするかを最初に非常に悩みました。で、結局「Technical Consultant」。なんだか日本的にみればかっこいい名前ですが、日本で言う「コンサルティング」を専門にしているわけでもなく、実は「書く専門分野がありません」と言っているようなものですね。

アメリカで「私はプログラムも書くし、設計もするし、DBもシステムもデザインもするんだよ」というと、とてもびっくりされますが、そんなときはいつも「日本のコンサルタントはみんな何でもやるんだよ!」と威張っています。システムエンジニア、日本語だったんですね。